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納入事例・コラム
特殊材料の熱処理で困っていませんか?真空熱処理炉の活用
真空熱処理炉とは
真空熱処理炉は、その名の通り、真空状態で材料を熱処理する炉です。一般的な熱処理炉と異なり、酸化や脱炭を防ぐために真空状態で処理を行います。
真空状態であるために、熱伝導が良好であり、均一な熱処理が可能です。
特に、特殊材料に対する熱処理には、真空熱処理炉が適しています。
特殊材料は、一般的な熱処理炉での処理では、酸化や脱炭、さらには材料自体の性質が変化するといった問題が発生しやすいです。
しかし、真空熱処理炉では、これらの問題を大幅に軽減することが可能です。
FB(フラットバー) 丸棒 型鋼等、コバール材・モネル材・インコネル材等、特殊鋼材の無酸化焼きなましにも対応します。
処理温度は600℃~1150℃まで対応します。
但し、温度が低い場合は水素の還元力が落ちるので光輝性に難ありですが弊社にお任せください。
真空熱処理炉での特殊素材の実績
真空熱処理炉は真空状態で素材を熱処理する装置です。
特殊素材とは、その性質や用途から通常の素材とは異なる特性を持つ素材のことを指します。
例えば、医療機器に使われるステンレスや航空宇宙産業で使用されるチタンなどがあります。
真空熱処理炉を用いると、これらの特殊素材でも均一な熱処理が可能となり、材質の強度や耐久性を一貫して向上させることができます。
特に弊社の真空炉は日本最大級の大きさを誇ることからも、大きな製品の高品質な熱処理に欠かせない設備となっています。
過去の実績では、インコネル601 の無酸化焼きなましにも成功しています。
インコネル601 にはAl・Ti(アルミ・チタン)が含まれていて非常に酸化されやすい材質です。
980℃ 水素雰囲気において酸化被膜を付けずに処理できました。
真空熱処理炉の特殊素材の加工でお困りならぜひご相談ください。
高温での真空熱処理炉の利点
高温での真空熱処理炉の利点は数多く存在します。まず、高温の真空状態下では、金属の酸化を極力抑制することができます。
これにより、素材の純度を保持するだけでなく、酸化による品質低下も防ぐことが可能となります。
また、高温での真空熱処理は、素材の硬化、強化、耐久性向上など、金属の物性改善にも効果的です。
さらに、真空熱処理炉は、一般的な熱処理炉と比較して熱効率が高いという特性も持っています。これは、真空状態での熱伝導が効率的であるためです。
その結果、エネルギー消費を抑えつつ、素早く均一な熱処理を行うことが可能となります。
真空熱処理炉の特徴
真空熱処理炉はその名の通り、加熱と冷却を真空状態で行うことで、製品の品質向上を実現する設備です。
その最大の特徴は、酸化や減量を防ぐために酸素との接触を遮断する真空環境を提供することです。
これにより、酸化やデカーボ化(炭素の失量)を防ぐことが可能となり、製品の表面品質を向上させることができます。
また、真空状態では熱伝導が良く、均一な加熱が可能であるため、製品全体の品質安定性も向上します。
真空熱処理炉は、これらの特性を生かして、自動車部品、航空機部品、医療器具など、高品質が求められる製品の熱処理に広く使用されています。
特に弊社の真空熱処理炉は日本最大級の大きさと長年の経験とノウハウから、他社でできない加工もお任せいただけたらと思います。
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